約 85,631 件
https://w.atwiki.jp/babydoll_lh/pages/32.html
スクリーンショットから、画像の乗せたい部分だけを作成する方法。 1スクリーンショット(以下ss)を、windows付属のペイントソフトで開きます。 スタートボタン→プログラム→アクセサリ→ペイント これをもう一度やり、ペイントソフトを二つ立ち上げます。 2スタートボタン→プログラム→アクセサリ→ペイント 3スクリーンショットが保存してあるフォルダーを開きます 4開きたいssをペイントの部分にドラッグ&ドロップして、ペイントで開きます 5範囲指定コマンドをクリック 6切り取りたい部分をドラッグします。四角部分の対角線になります。ひとつの角をクリックして、ドラッグしたまま、対角まで持っていって範囲指定です。 7コントロール+cでコピー 8もうひとつのペイントにコントロール+Vでコピーします 9名前をつけて保存します。この時、ファイルの種類はjpegにします。 他の種類でもいいのですが、(大雑把に言うと)jpegが最も一般的な種類なので、これを選べば、まずたいていの所で大丈夫です。 これでSSからの必要部分の切り取りは終了です
https://w.atwiki.jp/chaosori/pages/15.html
本編SS時系列順 【第一回放送までのSS】
https://w.atwiki.jp/origin2015/pages/171.html
本編SS時系列順 【第一回放送までのSS】
https://w.atwiki.jp/bokurobo/pages/348.html
限界ギリギリゲンカイザーG・SS 単発 第一話 限界突破!! 烈なる獅子王!! 第二話 拳の限界!? 決めろFA限界拳!! 関連SS 限界ギリギリゲンカイザー DBへ SS保管庫へ
https://w.atwiki.jp/bokurobo/pages/237.html
勇者企業シャインゲイザー・SS 連続SS 第一話 『企業勇者、契約!!』 第二話 『職務開始、モンブランを確保しろ!?』 第三話 『重機炸裂、二人目の勇者!』 第四話 『友情の覚悟、第三の勇者!』 第五話 『蘇った悪夢! ギルドバーンの復活!(前編)』 DBへ SS保管庫へ戻る
https://w.atwiki.jp/dangerousss3/pages/242.html
決勝戦【山】SSその2 切り落とされた掌を風が撫でた錯覚に不安を覚え、 中途半端な長さの左腕が右腕に触れた。 「……ッ」 針のような痛みが、包帯に包まれた手首を刺す。 ……それは針ではない。 右腕の包帯に丁寧に留めて持ち運んでいるのは、赤羽ハルの造花だった。 車椅子で回るこの中庭すらも、彼女にとっては既に、他と同じ平坦な闇に過ぎない。 あらゆる音が感触が匂いが、智広が触れた瞬間、黒一色の苦痛に。 「ハルくん……あはは、私がいなくなっても、大丈夫かなあ。」 白詰智広の世界は、少しずつ色彩を失いつつある。 彼女を盲目の世界に落とし、四肢の先端すらも腐らせた『理不尽』――新黒死病。 何ヶ月も何年もの時間をかけて、ゆっくりと歩み寄る死の形そのものであった。 (……いい加減に見えて、変なところで律儀だし。 お父さんとの約束なんて、私は……) (私は……どうでもいいのに。なのに、あんななんだもんな。 毎日お見舞いに来てくれるし。私なんて、役立たずなのに……) 白詰智広は『負債』であった。彼女自身も知らぬ事実である。 智広の父を手に掛けた魔人暗殺者こそがまさに、赤羽ハルであって―― その際交わされた『取引』が、殺し屋にある種の枷を嵌めている事を、彼女は知らない。 (……もし病気がなかったら、私はどうしていただろう) 死を目前に、ふとそんな思考がよぎる。 智広とて、パンデミック事件の膨大な犠牲者達と比べるなら、 ずっと幸福な部類の患者であることは間違いない。 彼女に家族はいないが、それでも赤羽ハルがいる。 関東滅亡後のこの世界において、入院治療を受けられる人間も限られるだろう。 智広自身も、それを自覚している。高望みに過ぎるのだと、分かっていても。 もしも――幸せな現在があれば。 (景色を見たいなあ。高いどこか、綺麗な場所で。一緒に……) 強く吹きつけた清浄な風が、智広の肌を苛んだ。 今が、その現在だった。 「チョリ――――ッスwwwww いきなりカワウィッ娘(コ)ハッケーン!? 姉ちゃんが? 病院ちゃんでぇ? お散歩チャンチャ――ン? wwwwww ガチでwwwwwウケるwww名前聞いても良い(ウィー)かなァー?wwww」 「え……」 突如割り込んだ騒々しい声が、懸念を粉々に破壊した。 智広は呆然と、そちらに顔を向けるしかなかった。 「ハ・ジ・メ・マ・シ・テェーwwwwww キカバジ チャラオじゃなかったセニオで~っすwwウッケwwwww」 「は、はぁ……」 ――滅び行く運命に負けぬ、世界最強の存在を求む。 決勝戦まで駒を進めた2人の魔人……黄樺地セニオ。赤羽ハル。 仮にザ・キングオブトワイライトの謳うこの文言に相応しい者が実在し、 それに能う魔人能力者を、この2人から選ぶとすれば。 それは確実に、黄樺地セニオであろう。 意志も目的も存在しないチャラ男そのもの。彼自身に特筆する経歴はない……が、 無制限無制約のコピー。彼の『イエロゥ・シャロゥ』は世界最強の魔人能力である。 準決勝であの恐るべき『ファントムルージュ』の症状を打ち消してみせたように―― 彼の能力はまさに、魔人の内包するあらゆる可能性の原石と言っても過言ではない。 そして『イエロゥ・シャロゥ・パレット』。彼の能力を言い表すとすれば、無限だ。 だが両者が仮に純粋戦闘という場において相対した時。経験と技量、基本スペック。 それらの要素においてどちらが格上であるか――も、やはり言うまでもない。 それは元魔人暗殺者である赤羽ハルであり、運に助けられた試合も多いとはいえ、 直接戦闘の領域においては確かに世界最強に近い存在であろう。 しかし彼の『ミダス最後配当』は、間違いなく強力な部類の魔人能力とはいえ…… 世界に対してなんら貢献することのない能力だ。彼は運命に抗うことはできない。 最弱にして無限。最強にして無力。決勝戦のこのカードは、 この大会の形式が殺し合いである矛盾を投げかける構造であるとも言えるだろう。 、 、 、 、 、 、 、 (――それを踏まえて、だ。俺が確実に勝つ) 白い廊下を歩く赤羽ハルの精神には、慢心はない。 しかし彼はこの無限の戦闘スタイルを持つ決勝の敵に対する、確実な勝算があった。 それどころか、これまで相対してきたどの敵よりも与し易い。 異常な思考回転に伴う周到な策と格闘能力を見せた、“ケルベロス”ミツコ。 常人でありながら恐るべき執念と奇策で敗北寸前に追い込まれた、相川ユキオ。 唯一思考を読むことができなかった相手。理外の暴と狂気を身に纏う、聖槍院九鈴。 名実ともに世界最悪の戦力を操ってみせた高島平四葉などは、当然比較すべくもない。 赤羽ハルは、黄樺地セニオの戦ってきたすべての試合をチェックしている。 雨竜院雨弓。ハレルア・トップライト。紅蓮寺工藤。遠藤終赤。そして偽原光義。 彼らは負けた――何故、負けたのか? それはチャラ男特有の、天性の幸運を味方につけたのだ、と見る観客も多い。 三つ巴の戦いにおいて、共闘の流れから漁夫の利を得たのだと。 (実際は、違う……こいつらの敗因は) 赤羽ハルはそうは考えない。 廊下を歩きつつ、袖に一枚の新札を仕込む。誰もが凶器と認識せぬ凶器。 、 、 、 、 、 (戦おうとしたこと) 全試合をチェックした赤羽は、その結論にたどり着いていた。 『その場のノリ』で相手の魔人能力すらも模倣してのける、究極の魔人能力者。 だが彼自身の本来の性質は、むしろ好戦性の少ない無害なチャラ男であり…… 勝利に対する強い動機すらも持たないことを。 現在では失われてしまった記録ではあるが、 本来チャラ男というものは、痛みや苦痛、努力や勝負などを忌避する生命体なのだ。 ありとあらゆるシリアスな状況から積極的に目をそらし、刹那的に、軽薄に生きる。 仮にそんな生物が、自ら『戦う』状況があるのだとすれば―― 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 『周りがそういうノリになっている』以外の理由は考えられない。 黄樺地セニオはおそらく、その場の空気すらをも模倣するのだ。 (対象の警戒を解く方法がわかっている……これほど楽な、仕事はない。 仮に先制攻撃を受けたとしても、反撃せず、友好的に近づけばいい…… 背を見せたところで掻っ切る。その一撃があれば十分だ) 今日の夕刻には試合が始まるはずだ。 最終戦にして暗殺者の独壇場。 だが、思索を終えたところで彼の口をついて出たものは…… 「な……」 「なにやってんだセニオてめええええェェ―――ッ!!!」 病院中庭に響き渡るほどの、驚愕の叫び声だった。 「オッケオッケwwwwチッヒーイイッショガチデ? ヨロシクシナイ? ガチデカラオケガチッショ? ダイッジョブダッテ! ガチアゲメチャアゲスタイルデ行コージャーン♪ ウェイウェ――――イ!」 「す、すみません……えっと……」 盲目の女性に執拗に絡むチャラ男! 読みきり少年漫画の導入としても骨董じみたシチュエーション! 「待てこの野郎、おい!」 だがこの場合、強引に割って入った男も、また悪人である。 何しろ彼は数知れぬ殺人経歴を持つ、元魔人暗殺者なのだから。 「まさかのご本人登ォ場ォ―――ウェ――イ!! 赤羽ッチなになに?? この子知り合い? トゥギャザーガチ勢ってワケ? 試合とかブッチして合コン行かネ?」 「……」 赤羽も、セニオが人質目的で智広に近づいたわけではない、と承知している。 彼はそのような発想に至る事のできる人格ではない…… このタイミングで白詰智広に遭遇したことすらも、 観客の言う『幸運』とやらの仕業にすぎないのだろう。しかし。 (……けど、なんだこりゃ……ふざけんなよ……! 直接話してみるとこいつ! 想像以上に……………ウゼェ……!! 試合まで……いや試合中も、こんなヤツに殺意を抑えなきゃいけないのか? ……) だが、チャラ男ゥストラはかく語りき――シリアスを理解しないチャラ男の特性は、 精神にありとあらゆる深刻な枷を負った赤羽ハルとはまさしく正反対だ。 そんな男がよりによって白詰智広に絡んでいるのだから、ストレスは想像以上である。 「……ハルくん」 赤羽の声をすぐに聞き分けて、智広が顔を上げた。 包帯の巻かれた痛々しい両眼は見えないものの、口元にほころぶような笑みが浮かぶ。 「今日も来てくれたんだ。 ありがとうね。私も頑張って病気治すから」 「そうだねー。智広さんが頑張るなら、すぐに治るよ。多分」 赤羽の脳裏を過ぎるのは、準決勝の試合。秘密裏に交わした、白詰智広の治療契約。 あの試合で、赤羽が負け――契約の不履行によって魂を失ったとしても。 ミツコならばきっと、智広の理不尽すらも取り除いてくれたのだろう。 きっと多くの人が救われたはずだった。赤羽が敗北していれば。 「ねぇハルくん。ハルくんも、危ないことはしないでね。 ……いっつも、心配してるんだからね。だってハルくん、」 「ウェ――――イ!! ヤッベwwwチヒロちゃんハルのカノジョー↑? 衝撃のww新事実発覚wwwwww ヤベェッショwwww知り合いのマジカノジョナンパしちゃった件wwwww 気まずさMAX1000%って感じジャネこれwwwwwwウケるwwww」 「ッ……」 2人の会話は再び破壊された。赤羽はセニオにあからさまな憎悪の視線を向けるが、 当然セニオがそんな事に気づくはずもない。 「つーか名前ハルって、ハルジャンwww昔の飲みフレにいたわwww 懐かしすぎなんだけどガチで! 居酒屋でバイトしてたヤツ!」 「あのな……黄樺地」 赤羽は精一杯友好的に……現状の精神状態で可能な限りにこやかに笑って、 セニオの肩に手を乗せた。 「ちょっと、2人で飲みに行くか」 「うはwwwwwおkwwww」 これは赤羽にとって非常に不本意な偶然だった。 存在するだけで病状を悪化させかねないこの男を白詰智広から遠ざける必要があった。 試合開始まで、2時間。 「セカァー、ウィー、ヘェイー、ワー! ワカル? 親指はァー、こう! で~~? ここから、セカァー、ウィー、」 「わかったっつーの、クソッ……静かにさせてくれ……」 間接照明が照らすバーの静謐を乱す異物を、バーテンが訝しげに見つめている。 幸いこの時間帯の客は他におらず、異様な2人連れが見咎められることもなかった。 「俺の発想スゲくねスゲくね? 天才じゃね? 優勝しても、フツーは1人しかハッピーになりませぇーんーがぁー?? なんと世界平和だとぉー? wwwバ・バーンwww 1000億人が超☆ワロッシュ!! ヤッベwww24時間テレビよりスッゲwww」 「あのな……いくら大会運営でも、そんな力があるわけないだろ。 無駄なりに現実的に頭を働かせろよ……」 軽めの水割りを傾けながら、呆れた眼差しをセニオに向ける。 通常ならば、赤羽ハルの方が軽薄を装う側のはずだ。 だが黄樺地セニオのテンションは、まさに本物の軽薄さ。 本来敵のペースを崩すはずの話術も、日本最後の天然チャラ語にだけは勝てない。 「おやおや、ハルって知らない系知らない系? まさか大会賞金知らない系~~? 10億円もあれば超ヨユーだしwwwネンシュー何億年ぶんジャンって話ジャン??」 「お前の年収は10円以下なのか……?」 「まーまー、せっかくまた会ったわけだしさwww 再会を祝してって感じで? テンション爆アゲッショ? ハル今、ガッコーとかドゥーしてんのヨ?」 「……何混同してんだよ……そのハルは別人だろうが。 俺は過去未来一切お前に関わるつもりはないぞ」 セニオはどうやら、半ば本気で昔のチャラ男仲間と再会したのだと勘違いしている。 明らかに赤羽ハルにとって迷惑な話だ。 相手に懐かれるというのは試合中の暗殺には好都合な条件だが―― この黄樺地セニオと友人関係というのは、いくらなんでも正気が疑われる。 「つか、ハルんとこの居酒屋行かねwww ココ辛気臭いし、カラオケとか置いてねーっしょ? 皆誘ってラウンドワンでも良い(ウィー)けどさwww」 何かに気づいたように、赤羽が顔を上げる。 「……。確かにそうか。勘がいいな、黄樺地」 いつのまにかバーテンの姿が消えていた。空気の質量が変わる。 裏社会の人間特有の勘が、危険を伝えている。 セニオの提案は、赤羽よりも早くそれを察知したが故だったか、果たして……。 (まだ決勝戦は残っている。ここで仕掛けてくるほどバカじゃあないと思っていたが) さりげない動作。小指でグラスをカウンター下に落とし、隠す。 腰をわずかに浮かせ、数通りの脱出経路を意識する。 レジの位置を、棚の酒のアルコール度数を、凶器として利用されそうな物品を記憶。 ――赤羽ハルには、『敵』の心当たりがある。 準決勝において、彼個人の目的で契約を結んだホエールラボラトリ社。 実際の契約締結は準決勝よりもずっと前だ…… だが、『世界の敵の敵』たる“ケルベロス”ミツコを敗退させた今となっては、 確固たる後ろ盾を持たない『殺し屋』など、機密保持のために消される運命だ。 大会運営本部にも秘密裏であったHL社との個人契約は、赤羽ハルの悪手だろうか? ……あるいは、そうであったかもしれない。 たとえ優勝に至れずとも、白詰智広だけは救わなければという、その焦りが…… 『世界の敵の敵』――災厄の元凶たる新黒死病ウィルスを消し去る希望を、自ら潰し。 そして自らの命すらもを危機に晒す結果となった。 魔人暗殺者といえど、この世界を牛耳る企業に追われれば、いずれ犬死に。 (だが。俺は……後悔なんかしねぇぞ) 右手の裏で札束を広げつつ、赤羽は思う。 相川ユキオとの戦い。ただの常人が魔人と相対するに至った、その力の根源は何か。 ……それはあの場にいたどちらもが知っていたはずだ。 決断すること。 たとえ結果が敗北だろうと、 自分自身が解決のための行動を起こすことこそが自由であると。 バー入口から、数人の人間が踏み込んでくる。 ……人間だ。フルフェイスヘルメットに、ボディアーマー。 アサルトライフルを構えた、完全武装の兵隊。 先頭に立つ一人は違った。それは10歳ほど――高島平四葉に近い背丈の少年であり、 その双眸の青い輝きが、この薄暗いバーの中でもはっきりと見て取れる。魔人だ。 【赤羽ハル。ご苦労だった。君の仕事は社内でも高い評価を受けた】 声は少年の声帯から発せられるべきそれと、明らかに異質な響きを帯びていた。 この場にいない安全な『何者か』が喋らせているに違いなかった。 「……そりゃどーも。だが、人違いのお世辞はあんまり嬉しく思えなくてね」 「ウェーイwwwみんななになにィー? ハルのダチトモって感じ? 俺俺、キカバジウィー、セェ、ニ、オー!! ヒュゥーッ! シ☆ク☆ヨ☆ロ」 一人騒ぐセニオをよそにサングラスをかけ直し、薄く笑う。 「残念だけど……仕事相手にこーいう失礼な態度をとるような御方々とは、 あんまりお付き合いした記憶はないなあ」 【……。これは君の戦力を把握した上での作戦だ。 BC兵器を用いていないのは、あくまで当社の倫理ポリシー上の理由でしかない。 できるだけ穏便に同行を願いたいのだがね?】 「ハッ……ハハハハハ、ハハハッ、そーゆーところだよ……」 【……】 「所詮あんたらは企業だ。真面目に勉強して、大学にも入って…… そういう育ちは人間としちゃ理想的だが、その分『殺し』には向かない。 バーテンから何から、巻き添えに殺そうと思えば、できたはずだ。 少なくとも、範馬慎太郎の時代の魔人自衛隊なら――それくらい、してたもんさ。 ……余計な死人が出ることになる。これからな」 【まったく同感だ。撃て】 その時既に、赤羽ハルはシミュレーションを完了している。 一斉銃撃をどう防ぐか。遮蔽物をどう利用し、どのように肉薄するか。 盾にすべき兵隊の順序。店舗そのものの『換金』をどの時点で切るか。…… 銃声が響いた。赤羽は動き出した。だが。 「……は……?」 直感する。たった今、胴の横を掠めていったライフル弾は、違う。 赤羽の予測は誤っていた――彼らが狙っていたのは。 「黄……樺地……!」 「…………。ウェ?」 「うwwwはっ、げばっ、な、コレガチ血じゃね? ゴホッ、ホッ……ヤッベ、アレ、アレしなきゃヤベェwww なwんwwwじゃwwwコwwリャwwwww」 大量の吐血がワインのように零れて、店内の床を濡らした。 戦闘態勢に持ち込ませず、相手を『赤羽の友人』と思い込んだ状態での奇襲―― 赤羽が持ち込もうとした戦略の正しさは皮肉にも今、目の前で証明されていた。 【君は大会運営本部との間でも、選手本来の契約を結んでいるな? ――禁則事項を遵守する、という内容。 元公安の偽原光義があれほど手段を選ばず暴れまわっていたにも関わらず、 仮にも本職の暗殺者がその本領を発揮せず、正々堂々と試合に臨むというのは…… フフフフ。どうだ? いかにも不自然な態度に見えると思わないかな?】 「何が言いたい……」 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 【だから君は、試合の外で敵選手を暗殺することは絶対にできなかったんだな?】 小学生ほどの少年は、機械的に……淡々と続ける。 統一された動きの兵隊の中にあって、その動きはさらに非生物的で、 まるでそのためだけに設置された装置であるかのようだった。 【我々は既に君の能力制約を看破している。 有形無形関わらず、『契約に反すれば死ぬ』。 君の戦力はよく把握している。我々は君と戦うつもりはない。 ……戦うまでもない、というべきか。】 軍勢は踵を返した。赤羽は背を襲撃しようと踏み込んで、留まった。 振り返ると、カウンターに持たれる黄樺地が、瀕死のまま笑っていた。 【偽原光義。黄樺地セニオ。“ケルベロス”。高島平四葉。 完璧(コンプリート)だ。……大会は我が社の求める役割を十分に果たした。 だが廃村の戦闘において、黄樺地セニオの危険は許容レベルを超えると判断された。 彼はもはや、制御不能の世界の敵だ】 HL社の少年は彼自身のものではない雄弁とともに、笑顔らしきものを作った。 顔筋が糸で引っ張られるような、不自然な笑みだった。 【よって『何らかの重大な禁則違反』により黄樺地セニオの選手登録は抹消され、 それを事由として、ザ・キングオブトワイライトは主催者権限で強制中止される。 赤羽ハル。君の始末の話だが――自動的に実行してくれるだろう】 【60億の負債がな】 「うはww……ははwwヤッベ……川見えちゃうんじゃね? テ、テンション……アガって……きたwしww…… このチョーシでイッちゃうんジャン? 川一本イッちゃう~~~??」 「いいわけねェーだろボケ!!」 赤羽ハルは黄樺地セニオを背負ったまま、市街を駆けていた。 無論、現在の彼に確固とした目的地があるはずもない。 選手控室などに戻れば、今度こそ本物の死の罠が2人を待ち受けるだろう。 『滅び行く運命に負けぬ、世界最強の存在』2人は―― なすすべもなく、ただ逃げていた。 「ウォット、団体サァーン……www 5人連れとか……いいジャン……楽しwそ―じゃーん……」 セニオのチャラき目が、いち早く追手の存在を捉える。 刹那、赤羽が無言で放った10枚の100円玉が2発ずつ命中し、動きを止める。 その場にセニオを投げ捨て、懐に潜り、装甲の隙間を1000円札で切開し殺す。 慣れた手つきで死体の身元を確認し、赤羽は舌打ちする。 「チッ、さすがに安く使えるチンピラ連中を雇ってるか…… 撒けねーよな……この程度じゃあな……! どうするんだよ、クソッ……!」 この世に完全治療を可能とする魔人能力がある以上…… いくら瀕死に追い込んでも、なお復活の可能性がある。 逐次的に兵力を投入し追い回す戦術は戦力比的には無意味に等しいものだが、 黄樺地セニオの死までの時間を稼ぐという意味ならば、これ以上に有効な作戦はない。 「ウェウェ……マジ? これってガチ……ジャン……ww や、ヤラセなしのガチンコでガチで……w」 「何ブツブツ言ってんだ? ……死んでも恨むなよ。 俺だって、助けたくて助けてるわけじゃない」 再びセニオを背負う。ジャケットに夥しい血液が染みる。 今や黄樺地セニオの生存は、赤羽ハルの生命にとっても必要条件となった。 当事者であるセニオ本人が秘密裏に消されてしまえば―― 『重大な禁則違反』について追求できる者は、運営本部を含めて誰も居なくなる。 「違くてハルww……テレビ……ガ、ガチじゃんアレ? 生ライブ…………じゃねーしww俺映ってるから生なワケねーしwごぱっ、うは……」 そのセニオが指す方向を見た。巨大な街頭テレビが、何か緊急特番を喚いている。 そこには雨竜院雨弓がいた。倉敷椋鳥が。儒楽第が。トリニティの戦闘が―― 蠢く巨大なモザイクは明らかに蛭神鎖剃とゾルテリアだ。 夕闇の覇者――ザ・キングオブトワイライトの魔人達の戦闘風景が、映し出されていた。 「ハッ……クハハハッ、そうかい」 赤羽は笑った。 何故、ここに至るまで気づかなかったのか。 ――『大会は我が社の求める役割を十分に果たした』。その意味をようやく理解した。 「そういうことかい……」 HL社が、“ケルベロス”ミツコの『世界の敵の敵』を排除した理由――。 新黒死病ウィルスの流行に伴って、開発した新薬によって躍進したHL社。 そしてその背後の目高機関……死に乗じて利益を貪る、まさに『死の商人』。 主催者である七葉樹落葉の意図に関わらず、彼らの目的は最初から決まっていた。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 儒楽第も体術で応じようとするが、そ (こいつ……先ほどとはまるで 「これは……まゆの分!」 儒楽第の顔面に、猪狩の右拳が叩 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 『All for one』。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ を誇る対魔人LCVも。空を哨戒する、3機もの対地攻撃能力UAVも―― 四葉自身に向けている装備の一部に過ぎない。 を以って、世界最強の武器を作り出すためには……まず、何をすべきか。 、 、 、 、 、 、 、 、 、 な結論だ。世界を敵に回せば良い。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 『モア』。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ コウキ、ダイキ、トモキ…」 俺の家族だ気安く呼ぶんじゃねえ」 、真野さんと黒田さんの二人の力があれば シコ。彼女たちは死んではいない、当然あな でもなく今はどこかで平和に暮らしている。」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 『世界の敵の敵』。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 今の偽原を見るだけで、全身に百億を超えるピコ剛力が走り抜け もはや人のカタチも失いつつある偽原が、厳かに告げた。 「最後の上映 (オンデマンド)――それは、俺自身がファントムルージ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 『ファントムルージュ』。 ――そして。 (そして……『イエロゥ・シャロゥ』) 関東への核攻撃を生き延びた魔人達の力。 その中でも――運命を捻じ曲げるほどの力を持った、最強の。 それは人の目にどれほど恐ろしく映るだろう。 高島平四葉や偽原光義は、その強大な力を以って世界にすら牙を剥いた。 他の魔人能力者がそうではないと、今やどのように証明すべきだろう? 緊急特番は、魔人能力者の危険性を訴えかけていた。 対高島平四葉用に待機していた自衛隊が、制圧のために出動したとも。 「……戦争か。ハ、ハハッ……!」 「うはっww……ははは……ww ……チョ、面白ェーのそれ?」 「核と来て、ウィルスと来て! 次は戦争かよ! ハハハハハハハハハハハハ! そりゃあ確かに、大会なんてやってるヒマはねぇよなァー! 大した殺し屋だよHL社さんよ! テメーらはもう完全に、ただの『殺し屋』だ!」 静寂を破り、装甲車が街路を割り裂いてくる。 ……もはや目高機関や、HL社が直接手を下すまでもないのだ。 人間と魔人の戦争。ターゲットは、自衛隊が……人間が、自動的に狩ってくれる。 「ふざ……けんなよ、テメェら。ルール違反だろうが。なぁ」 セニオを静かに地に下ろし、赤羽が半笑いでそちらを見た。 射撃照準が定まるよりも、彼がビルに軽く手を触れるほうが早かった。 「死ね」 高層ビルが丸ごと巨大質量の硬貨群となって倒壊し、 小回りの効かない装甲車が一瞬で銀の雪崩に飲まれる。 2つの影が路地を飛び出す。現代兵器への対処は既に経験している。 ――一方、背後。セニオもチャラ男の目ざとさでそれに気づいていた。 迫る装甲車はもう一台……建物の影から。 「『セット』……ウェ、『ミダス最後配……』」 機銃掃射は地を撫でた。だが、死の淵にあってもなお…… 通常の魔人の3倍の脚力は、それを上回る瞬発を見せた。 セニオの繰り出した手は、敵の装甲車を直接換金し、無力化した。 「……契約は、踏み倒せない。ハ、ハハハハハ……」 赤羽ハルは笑う。 装甲車の一台を軽々と屠る力を持ちながらも 彼の力では、もはやどうにもならなかった。 「なんだそりゃ……なんだよ、その制約はよ…… ふざけんなよ。なあ、黄樺地………………!」 最強にして――無力。 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 「なんでそんな程度のことが制約になるんだよ!!! なんなんだよ……この……世界は!!! な、何が暗殺だ……ルールを……約束を守るのなんざ…… 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 人間として当たり前のことじゃあねぇのかよ!!? あああ!?」 暗殺者として生き――そして、負債を抱える事になったその時でも。 きっと、人生の中で一度も口にしたことはなかったのだろう。 非情な仕事をこなす中、どこかで人間でいる部分を保たねばならない。 それが赤羽ハルが引いている、最後の一線なのだった。 ――瀕死のセニオが、口を開いた。 「怒んなッテ……チョッ……傷、傷口に響いて、イテェしww ……マ、マジでドゥーしたのよハルww ガチギレとか、ら、らしくねぇって……」 「……」 「…………きゅ、急にだ、黙んなしww楽しくやろーじゃんよ……ww また……あの時……あの時みたいにサ……好きじゃんハルさww ハレちゃんとか呼んで…………ww 合コンして……かわウィー女の子、たくさん、いるしさ……w チヒロちゃんも、誘えばいィーじゃん……」 ――また人違いだ。 赤羽ハルはなぜか、それを指摘しなかった。 「……なんなんだ……ハハ……お前さ…… 智広……生きてるわけねぇだろ……もう…… なんでこんな状況でも、ふざけてやがるんだ…… 馬鹿じゃねぇのか……ハハハ……ば、バカみてぇ……」 「コ、コトワザでもゆージャン……w 頭空っぽのほうが夢詰め込めウィッシュ…… キテるわ、名言キタコレ……www」 夕刻が迫る中、赤羽ハルはふらつくように歩み出した。 2人分の影が、アスファルトの破壊痕に揺れた。 ――病院。白詰智広の病室は、天井まで鮮血に染まっていた。 全ては2人がたどり着く20分も前に終わっていて、 最強の魔人能力も無限の魔人能力も、そこでは全くの無意味でしかなかった。 「…………やあ」 病室の壁にもたれる一人の少年が、弱々しく笑った。 右腕は焼け落ちて、全身からの流血すらも、既に勢いを弱めていた。 2人の知る顔だった。 「………………」 『世界の敵の敵』――“ケルベロス”ミツコが何故この病室にいるのか。 赤羽ハルは、あえて問うことはしなかった。 彼の傍に屈み、声を聞いた。 「残念だったね……。フ、フフッ、今度は僕が上手だった…… 君は間に合わなかったよ。大事な人のところに」 「クハハッ……意趣返しってレベルかよ……」 魔人能力者の中で『最強』――その称号に、果たしてどれだけの意味があるのだろうか。 彼らとて、人間なのだ。銃で撃てば死ぬ。軍隊には勝てない。 ……だからこそ、高島平四葉の能力が最悪足り得たのだから。 病室を真っ赤に染める血は、ミツコのものだった。 「……やっぱり、君の言ってたことが正しかっ、た、みたいだ…… 僕は世界を救うことは……できない…… こんな理不尽が起きても、やっぱり僕らは……ただの、3人の……姉弟で……」 ――ただ、そんなささやかな理不尽を。 「……」 「智広さんは逃がした。最初に浮かんだ顔が……そうだったから。 ……でも、君が間に合ってくれてよかった。彼女と……君の関係を『改変』する……。 猪狩と冷泉院の『魂の力』……………」 白詰智広は追われ続けるだろう。 赤羽ハルの関係者である限り。これからもずっと。 「わかった。……やってくれ」 ミツコは赤羽ハルに触れた。光のような力が染みこんで、一瞬で終わった。 「……すぐに君も、何を忘れたのかすら忘れる。 さよならを、言ってやってくれ……」 「…………なあ、ミツコ」 「……最後に。 智広さんは、知っていたよ。……君が危険な試合に出ていたこと。 君が、彼女のために……」 「……」 「……」 赤羽ハルはそうして、しばらくミツコを見下ろしていた。 「…………ありがとう」 「……」 黄樺地セニオも沈黙していた。その様を理解することができない。 ――今、何が起こっていて。何故ミツコが、自らの命を投げ出したのか。 シリアスな事象を、理解しない呪い。 「お前は、病院にいろよ。俺に付き合う必要はないだろ…… ……いや、付き合わされてんのは俺の方か」 「いいww じゃんwww もう……試合も始まるッテ……www チョッチ、せっかくだから、ハル……せっかくだから……ww」 赤羽の背で見上げた先には、病院の裏手の山がある。 「山……い、いかね……?ww け、景色チョー良いッテ絶対……ヤッベー……w」 「……バカ…… あんな山で、試合なんか……。 もうやるわけねぇだろ、バカ……」 「バカで、ウェーイ……ww すんまセーン……www」 「バカが」 「……」 黄樺地セニオの体重は軽かった。 その体温も今尽きようとしているのだと、赤羽ハルは理解していた。 彼は数多くの人の死に触れてきた――非情な、魔人暗殺者なのだから。 一歩ずつ、一歩ずつ、石段を踏みしめるように登った。 それは何か……大切な何かの残りを、数えているかのようだった。 「ついたぞ。セニオ」 「……うはwww」 「やっぱ、ハル……セニオって呼ぶジャン……www ずっと変だったんだよなマジで……」 「ほら、見ろよ。景色。……ほら」 低い山の頂上で、セニオは木に寄りかかっていた。 ――その景色が揺らめいて、2人の少女が。 「どうも、こんにちは。佐倉光素です」 「埴井きららです……」 いつもとはまるで違う神妙な顔で、2人は頭を下げた。 赤羽は暗い溜息とともに、臨戦態勢を取った。 「――待ってください」 「なんだよ」 「……ちょうど、時刻になりました。 ザ・キングオブトワイライト――決勝戦を、始めます。 両者、準備を」 「…………運営側じゃあなかったのか、あんたら」 「そうですけど! その、でも!……」 光素は、泣き笑いのような顔で叫んでいた。 「司会、ですから……。 私、それでも……みんなの……一生懸命戦ってきたみんなを、見届けたい……。 義務は全うします。最後まで」 「……良かったジャン、ハル」 声に振り向く。黄樺地セニオの体は、 もはや末端から――黄色の「w」の群れに分解され、消失しつつあった。 「なぁ、やめろ。ほら、決勝だぞおい。戦うんだよ、セニオ。 それに……俺は」 「そうだな」 間違いなく、セニオの声だった。 「お前は、ハルじゃない。 みんな死んだ。俺の仲間は……本当は、みんな。 だからさ」 ――黄樺地セニオは彼自ら、シリアスな事象を理解した。 それは、彼の消失と同義でもあった。 黄樺地・瀬仁王―― 凡人形態 (ガチデ・パンピー)。 「最後に――」 「『セット』『世界の敵の敵』」 「“ × (かける)”」 「……………『ミダス最後配当』」 主人公の魂の力を用いて、世界を改変する『世界の敵の敵』。 その力でさえも、強大な理不尽を改変し尽くすことはできなかった。 ミツコはそれを心の底から信じきれるほど、頭の悪い人間ではなかった。 何よりも都合のいいハッピーエンド。 悪人も善人も、誰もが救われる結末。 そんな都合のいい結末を信じきることができるのは―― 「やめろよ……戦えよ、セニオ! ……ほら、望みがあるんだろ!! セカァー、ウィー、ヘェイー、」 「いいんだよ……俺の願いはさ」 世界を改変する光。 それは全ての理不尽を、黄色に包み込む。 ……そして。 「――もう、叶った」 決勝戦 勝者 赤羽ハル (了) このページのトップに戻る|トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/bokurobo/pages/226.html
四神合身ヨンシンオー・SS 連続SS 第1話 第4話 「母の仇」後編 第5話 「現る四神王」前編中編 後編 リメイク 第1話 今からヨンシンオーだ 展開まとめ ※非SS DBへ SS保管庫へ戻る
https://w.atwiki.jp/dking/pages/91.html
GKによるSS GKによるSS『第三の男』 『識家の音楽会』 『第三の男』 「おいっ、ぎりか! そらちゃん! ちょっと来てくれ!」 「どうしたの?」 あらかの焦り声に急かされ、駆けつけた二人は言葉を失う。 顔面蒼白となった千尋が、息も絶え絶えといった有様でぐったりと体を横たえていたのだ。 白痴の如き姿とはいえ、それでも、いつもどこか幸せそうな雰囲気をたたえていた千尋の姿は既にない。 「あらかさん、一体千尋ちゃんに何があったの……?」 「まさか、これもENT、中村とかいう男たちの仕業か……。真名は何をやっているんだ!」 「いや、違う。これを見てくれ……」 「こ、これは…………!」 あらかの示す先では、一組の男女が邪悪な微笑を浮かべている。 「何者だ。こいつらは……」 「分からん。千尋嬢の阿頼耶識では『王女エリエスと護衛騎士ファイエル』と記録されている。だが、やつらの世界では『デスシャドウ』と呼ばれているらしい……」 「デスシャドウ……!」 「なんと忌まわしい名……!」 そらはごくりと生唾を飲み込む。 この『デスシャドウ』なるものが、千尋をああも無残な状態へと追い込んだのか……。 「中村、ENTの両名はどうやら我々の動きに気付いたらしい。途端になりを潜めた。だが……」 「代わって、この男が動き出したということか……」 「警戒すべきは、あの二人だけではなかったのね」 「…………放置してはおけまい」 「しかし、ぎりか、どうする? 真名はもう現地へ向かっている。ユキミも出払っているし、並の『転校生』ではデスシャドウの相手は荷が重いぞ」 しばしの沈黙の後、ぎりかが口を開く。 「ロイドだ……」 「なにっ……!」 「ロイド……ロイド安藤だ……! ヤツなら、きっとデスシャドウを打ち倒してくれるはずだ……っ! ロイドを、ロイドをやつらの下に送り込む……っ!」 To be continued 『GKからの依頼No.2』に続く 『識家の音楽会』 「よし、次はこっちの世界とあっちの世界を接合させて…………ふう!」 「えっと、この子の関係性を剥奪して、こっちの子に再付与して…………はあ」 「おいおい! またスズハラ機関が新しい『転校生』を作ってるぞ! なんなんだよ、一体……!」 ここは『サヘートマヘート』空間。 白痴のごとき末那識千尋を中心に据えて、その周りで識家のみんなが一生懸命毎日の仕事に励んでいる。 「ふう……識家の仕事は疲れるなあ。おい、こんなときは"アレ"だ……」 「あっ、"アレ"ね……!」 「いいな! 気分転換にはやっぱり"アレ"だよな!」 意気投合する識家。 阿摩羅識あらかは一度奥に引っ込んだかと思うと、どこからか太鼓を取り出してきて、 ボン、テン、ポン と叩きはじめた。 「イエェー!」 「ヤフー!」 そう、音楽会である。 識家では仕事に疲れたとき、みんなで音楽会を開いてストレス発散するのが倣いであった。 ボン、テン、ポン。 それにしても下手糞な太鼓である。 いや、しかし、技術に囚われず思いのままに太鼓を打ち鳴らす姿はパンクロックと言えるのかもしれない。 「そうだ、あたし、最近フルート始めたの」 今度は阿頼耶識そらがフルートを取り出す。 ぴー、ぷー、ぷふぃー。 これまた下手糞で単調な、実に雑音のごとき音色である。 しかし、これほど下手糞でありながらも人前で憚りなく演奏する態度は、やはりこれもパンクロックと言えるのかもしれない。 「イエーイ!」 「チェーキラー!」 なんとパンクなことだろうか。 どうしょうもない太鼓とフルートにもかかわらず、識家の連中はノリノリで踊り狂っている。 す、すると、どうしたことか――! 普段は白痴のごとくに鎮座まします末那識千尋までが、両手を空に彷徨わせ、まるで踊っているかのような姿を見せ始めたではないか。 それだけではない! あらかやそらのパンクロックにあてられたのか、千尋は「Fuck!」「Shit!」と、冒涜的な言葉さえ紡ぎはじめている! 「見て! 千尋ちゃんが踊ってる!」 「おお、千尋嬢にも音楽を愛する心があるのか!」 識家の連中もノリノリだ! 「あっ、そうだ。忘れてたわ」 今度は阿頼耶識ゆまが懐からヘッドドレスを取り出した。 メイドさんが頭に付けてるアレである。 「千尋ちゃん、ハゲだけど似合うかなと思って」 といって、千尋のハゲ頭にポンとかぶせてみる。 主家の令嬢に対する態度とも思えぬが、ゆまの稚気に識家一同はやっぱりノリノリだ! 「これはあざとすw 萌えーwwww」 「テラあざとすwwwww」 「マジあざとすwwww」 こうして識家のみんなは、下劣な太鼓とかぼそく単調なフルートの音色がひびく『サヘートマヘート』空間の深遠にて、冒涜的な言葉を吐き散らす千尋を中心に小一時間ほど踊り狂った後、ごはんを食べてから仕事に戻ったのであった。 ――ところで。 本来、『ルンビニー』世界に存在する者は『サヘートマヘート』空間に関与することは一切不可能なはずである。 だが、世の中には「見神」と呼ばれる体験が存在する。 この世ならざるものの姿を不意に垣間見ること。 それは『ルンビニー』世界においても起こりうる。 その男、魔人アブドゥル・アルハザッド、――後に「狂えるアラブ人」と呼ばれるかの男が識家の音楽会を目にしたのも、稀ではあるが、決して不思議なことではない。 そして、彼はその奇妙なヴィジョンを一冊の書物に書き記した。原題『アル・アジフ』。後の世に『ネクロノミコン』と改題されることになるその書は、アッシュの手を経由し、出鯉真名の手に渡り、彼女にこの世の理を気付かせる一助となる運命であるが、それはまた後のお話……。
https://w.atwiki.jp/dangerousss3/pages/164.html
第二回戦【鍾乳洞】SSその3 山田は慎重に鍾乳洞の中を進んでいた。 「目ッケ!」により、対戦相手の場所は把握している。 オーウェンは予想通り洞窟の奥にいるし、試合開始ギリギリに到着した偽原は入り口付近にまだいるようだ。 2人とも動いている様子はないし、今は直接攻撃を受ける心配はない。 だが、慎重にならざる負えないのだ。 ************************** 「厄介ですね・・・。」 「ファントムルージュが?」 澄診の能力により、偽原の能力は既に把握済みだ。 「いや・・アキカンが。」 「え?でも、目ッケ!で場所特定できるじゃん?木は森に隠せ戦術は効果ないよ?」 「アイツのバックグラウンドと今回の試合場が危険すぎるんですよ。」 穢璃はノートPCを見ながら答える。 「え?穢璃さん、どういうこと?」 「彼がアメリカの元軍人だって話はしたと思います。」 「そうらしいですね、瑠璃さん。何でもアキカンになる前は優秀な軍人だったとか・・・・でも、俺だって元自衛官ですよ?」 「いや、違うんです。まず、彼は友達が多い・・・横須賀にも沖縄にも、全国の在日米軍基地が協力者であると言っていいです。」 「そして、試合場はほぼ密閉された空間・・・例えば、VXガスをばら撒かれたり、火を焚いて酸素濃度を低下させたり・・。」 「ちょ、ちょっと待ってよ!!VXガスとか酸欠とか、アキカンも生きていられないんじゃ・・?」 「アキカンには神経細胞はありません。コリンエステラーゼ阻害剤が効くとでも?」 「そして、これを見てください。」 鞄から大きめのガラス容器を取り出す。 中には、野良アキカンがガラスの壁面を叩いていた。 「出すメカ!!出すメカ!!」と言ってるような口の動きだ。 穢璃は話を続ける。 「この容器の中は真空です。でもご覧の通り・・・。」 「え?アキカンって・・・。」 「呼吸してなかったのかーーー!!!」 「そうですね・・。肺がないので、当然といえば当然かもしれませんが。」 「さらにですね・・・。」 「ま、まだあるんですか??」 「洞窟の中は、ほぼ一本道です。つまり・・・。」 「つまり・・?」 山田と澄診が同時に唾を飲み込む。 「トラップ仕掛け放題ってことです。」 「そして情報によると、彼は既に試合場に着いています。戦闘ヘリに送ってもらったそうですよ。」 「特に狭いところを通過する時は特に気をつけて下さいね。きっと即死タイプの罠がたんまりです。」 表情を変えずに、穢璃はPCから顔を上げた。 ************************** 山田はポリカーボネート製の臑当・篭手・太もも覆いと、ステンレスプレートの入った防護ベストを身につけ、 さらに化学防護服を上から纏い、顔面はガスマスクで覆われていた。 携帯用の空気呼吸器も持参していた 動きにくく、暑い・・・かと思っていたが、意外と動きやすい。 科学の進歩は偉大だ。 トラップに注意しながら、奥へと進んでいく。 身を隠せる場所を探すのだ。 隠れて、まずは偽原を迎え撃つ。 洞窟の中は暗い。 こちらが灯りを消せば、偽原に見つかることは有り得ない。 オ-ウェンの動きに注意する必要はあるが、基本的には偽原を目ッケ!で監視しておけばいいのだ。 遮蔽物がないところまで近づいてきたら一撃で仕留められる銃と、その腕前はあるのだから。 程よく隠れられる場所に腰を下ろす。 奥にいるアキカンに動きはない。 距離は108m、能力の射程外。周囲にトラップもないようだ。 山田は静かに銃を偽原の方へ向けた。 ************************** オーウェン・ハワードは鍾乳石の隙間にいた。 岩に耳を当て音を聞く。 足音で対象との距離を測っているのだ。 片方の足音は先ほど消えた。 消えた地点はここから100m程の距離だ。 そこで迎え撃つ戦略なのだろう。 もう一方が合流するまで待機するのだ。 ここから目標地点まで20秒といったところか・・・充分だ。 オーウェンは24時間以上前に試合場へ着いていた。 1日かけて行ったことは、洞窟内の把握。 目をつぶって移動できるまで調べ上げた。 もちろん、ファントムルージュ対策だ。 一回戦同様、対戦相手の情報は国防総省情報局を通じて入手してあった。 その詳細なレポートの内容は暗唱できるレベルで頭に入れてある。 今回持ち込んだのは、睡眠薬入りの注射針とパームピストルのみ、 神経毒入りの弾丸も持ってきてはいない。 作戦を完遂するために不必要なものは持っていかない。これは鉄則だ。 油断でもない、相手を見下してもいない、冷静な判断による決定である。 毒ガスも酸欠状態も必要なかった。 相手が気付き、対策を取れるようなものは作戦とは言えないのだ。 対戦相手の2人が合流し次第、目をつぶって100m進み、1秒だけ目を開き彼らの正確な位置を把握する。 それでこの勝負を終了させる予定だ。 失敗は絶対に許されない。 ************************** 偽原はヨレヨレのスーツ姿で、大型のナイフを装備していた。 内ポケットには数本の折りたたみナイフ。 銃器は跳弾を恐れ、持ってこなかった。 間違って殺してしまったら、どうするのだ? 狭い洞窟内なのだ。飛び道具は必要ない。 その代わりたくさん持ってきたモノがある。 ―――スタングレネード 強力な閃光と音を発する非致死性手榴弾である。 偽原は敢えて時間ギリギリに到着したのだ。 一番最後に入れば、背後を取られることはない。 山田やオーウェンが待ち伏せしていそうな場所を、見逃さなければ良いだけなのだ。 目の前に人が隠れられそうな岩があった。 偽原はそこに山田が隠れていることは知らない。 誰か隠れていそうだから投げた・・・それだけだ。 山田の目は偽原が何かを投げる様子を捉えていた。 敵の姿はまだ赤く光ってないため、撃っても当たらない。 「やばい・・・!!」 横っ飛びで回避行動をとる。 耳を劈くような破裂音!! キーーーーーンッという音が頭の中で鳴り響いている。 ふと、下を見ると手榴弾らしきものが転がっていた。 そこから暫く山田の記憶はない。 気がつくと仰向けに倒れていた。 体を弄り、異常がないか確かめるが問題はなにもなかった。 ゆっくり体を起こし、周囲の状況を確かめる。 視力はだんだん戻ってきたが、まだチカチカするようだ。 鍾乳石が星のように光っている。とてもきれいに・・・。 ―――そう、星のようにきれいに “ファントムルージュ” 偽原が持ち込んだのは、家庭用プラネタリウム。 部屋の天井に星空を映し出す機器である。 人間、視力が完全に回復するまで、見えるものを凝視してしまうものだ。 ガスマスクを剥ぎ取り化学防護服を破りながら、もがき苦しんでいる山田の前に偽原が立つ。 その目線の先は洞窟の奥に向けられていた。 内ポケットからナイフをおもむろに取り出す。 家庭用のプラネタリウムの明かりで、動く物体が見えていた。 的は小さいが、偽原の技量なら問題はない。 手首のスナップを利かせ、ナイフを飛ばした。 「ファントムルージュ対策だろうが・・・バカめ・・。」 アイツは目を閉じて、上から伸びている鍾乳石の間を移動していた。 暗闇なら分からなかっただろう。 だが、今はプラネタリウムの光がある。 その影がどうしても目立っていた。 “カキンっ!!” ナイフはオーウェンが持つパームピストルを弾く。 これでヤツは丸腰だ。 アキカンは静かに降り立った。 まだ、目は開いていない。仕掛けてくる様子もない。 弾かれたパームピストルは岩に跳ね返り、偽原の足元に転がっていった。 「どうした?手詰まりかい?」 偽原は一歩近づく。 「お前さんの性格なら、既に攻撃を仕掛けているはずだぜ。何か手があるならな・・。」 口元が歪む。 この期に及んで、ヤツは動かない。 俺の勝ちだ!! 「お願いだから、それは止めて欲しいメカ・・・。」 「はっ・・・命乞いかい?くだらん。」 オーウェンを捕まえ、強引に目を開かす。 強制的に見せてやる。 俺の絶望を・・こいつにも・・・真の絶望を・・ 逃げるなんて許さない! 命乞いで避けられると思うなよ。 ふざけやがって、ふざけやがって 両手を前に突き出し、オーウェンに突進していく。 偽原は許せなかった・・・・真の絶望を知らずにのうのうと生きているやつ等が。 教えてやる!!この俺が教えてやるんだ!! 「それ・・メカ。」 ため息をつくアキカン。 「遊んでないで、殺す気でかかってくるメカよ!!!」 一瞬だけ目を見開く。 オーウェンは物足りなさを感じていた。 命を奪い合う戦い、少しでもミスをしたらあっと言う間に消される。 そんな緊張感を久しぶりに味わいたかったのだ。 1回戦目の森長の悪堕ちも、この偽原のファントムルージュも所詮お遊び・・そう思っている。 「遊びに付き合うつもりはないメカ。」 ――ボコリ 偽原の喉が空き缶状に広がる。 そして、腹が異常に膨れていく。 オーウェンが空き缶を召喚した場所。 それは、偽腹の気道であり、胃であり、腸であった。 「最初のナイフ・・殺す気で投げていたら、少しやばかったメカよ。」 パームピストルを拾いつつ呟いた。 「ま、それはお前には到底無理な話メカね。」 ************************** 腹と気道に空き缶を詰められもがいている偽原と、ファントムルージュに苦しんでいる山田に睡眠薬を注入する。 力が抜け、崩れ落ちる2人・・・・オーウェンは偽原の中に詰めた空き缶を再召喚して取り出した。 ピクリとも動かない2人にパームピストルを向け、大会運営者に呼びかける。 「戦闘不能により勝ち・・・で良いメカね?」 「そうですね!オーウェン・ハワード選手の勝利とします。おめでとうございます!!」 「分かった・・・入ってくるメカ!!」 洞窟の外に向かって叫ぶ 屈強な軍服姿の男が数人、そしてその先頭には一人の女性がいた。 「お久し振りです。大尉殿!!」 オーウェンに対し、敬礼する軍人たち 「な、なにをするのです?!!試合終了後の戦闘は禁止ですよ!!しっかk・・・」 「戦闘ではないメカ・・・俺も折角の勝利をフイにするほど愚かではないメカよ。」 「し、しかし・・・!!」 「少佐殿、始めてくれ・・メカ。」 彼女はオーウェンの元部下であった。 その能力により、今ではオーウェンの階級を追い越し少佐にまで上り詰めている。 眠っている偽原と山田に手をかざす。 彼らの中から黒光りする球体が飛び出してきた。 手に力を込めると、球体はフワフワ移動し2枚のdiscの中にそれぞれ消えていった。 記憶を取り出しdiscに書き込む、これが少佐の能力だ。 少佐は汗を拭うと、オーウェンの方へ向き直る。 「これで日本政府がひた隠しにしていた“かの映画”のデータを回収することができました。」 「海賊版ではない、本物の・・・。ご協力感謝致します!!」 「まだあるメカ?」 「はい、上層部はあの魔導書も欲しがっています。」 「対戦相手にならなければ、どうしようもないメカよ?」 「そこは大尉殿にお任せしますよ。」 「簡単に言うメカね・・・。」 オーウェンは肩を竦める。 国防総省がオーウェンに協力する見返りとして、提示してきたものが2つあった。 1つは、今回の完全なファントムルージュのデータ、 そして、もう1つが相川ユキオの魔導書であるノートン卿である。 今回の作戦では、偽原を殺すことは許されなかった。 死体からは記憶を奪うことができない。 安全にデータを採取するために、眠らせておく必要があったのだ。 少佐達はオーウェンに再度礼の述べ、足早に去っていく。 偽原と山田が運営管理者に回収されたことを見届けると、オーウェンも試合場をあとにした。 第2回戦 試合場 鍾乳洞 勝者:オーウェン・ハワード ************************** 試合後、眠りから覚めた偽原と山田からはファントムルージュの記憶が完全に消えていた。 山田は今まで通り賞金稼ぎとして、澄診と穢璃の3人で生活している。 何一つ変わらない刺激的で素晴らしい毎日。 穢璃へのアッタクは続いているが完全にスルーされていた。 状況を改善すべく、穢璃の仇に立ち向かうことになるがそれは別のお話。 偽原もファントムルージュの呪縛から開放されていた。 家にあったはずのDVDも試合後無くなっていた。 (偽原には、DVDが存在した記憶すらないが・・・) おそらく少佐が回収したのだろう。 7年間の記憶を無くし、最初は途惑っていたが徐々に慣れてきた。 麻薬の禁断症状に耐える日々である。 そんな彼にも支えはあった。 ファントムルージュの記憶が消え、残ったもの。 妻と娘との思い出だ。 記憶の中の知世とすみれの笑顔は、自分を前向きにさせてくれた。 彼女たちのためにも、恥ずかしくない人生を歩もう。 偽原は新たなる人生の一歩を踏み出していくと心に決めていた。 (おしまい) このページのトップに戻る|トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/holywind/pages/37.html
狩りしてる時、ドロしたもの、記念に載せておきたいものなどなど、いろいろと載せちゃってください∑d(ゝω・´*)グッ☆! SSの投稿の仕方は、キャラ画アップロードのやり方と一緒です♪]] (*´・ω・)o/・* ..。o○☆゚+。*゚¨゚゚・* ..。o○☆゚+。*゚¨゚゚・* ..。o○☆゚+。*゚+。*゚¨゚゚・* ..。o○☆゚+。* 遠慮なくドゥゾ(o´・ェ・)っ 一列Ver.は自分のブログに載せたので、 円Ver.をこっちに載せてみました。|ヮ・)チラッ by ねぎのひと 秘境の5級釣り堀で6級魚が釣れる位置を発見!! 右の浅瀬(?)と左の浅瀬が繋がる場所をピンポイントでクリック~! iti1.gif 18万発ラッキチャージ!! 朝から7時間粘った成果でし(^∀^;) byミリィ rc.bmp 09/12/24 7地図で70Rアクセでましたー(*・∀・)ノ X masプレゼントかな♪ オリビア